【IDEA】大学は行くべきか/行かなくてもいいのか論争について意見を投じたい。

 
 タイムラインが最近まで大学をでなくてもやっていけるだの、出た方がいいだので盛り上がっていました。なんとなくですが現役大学生(国立大学)として見過ごせないというか、一考に値する議論だと思ったので持論を述べます。
 
 僕は現在大学3年生です。大学での専攻は材料工学です。通常、僕の学科は4年次から研究室に配属するのですが、僕の場合は少し違っています。というのも入学当初から大学での研究生活に非常に憧れていたので、学部1年次から今まで色んな研究室にアポを取って実験やゼミなどに自主的に参加させてもらっていました。3年次からは研究室を1つに絞り、努力の甲斐あってかずっとやりたいと思っていた研究テーマを頂くことができました。そういうわけで、僕はすでに他の生徒に抜きん出て研究室に配属され研究を行っているわけです。

 僕の所属している研究室は4年生向けに週4回/90分のゼミ(論文読んだり、輪読会だったり様々)と全員参加の週1回の研究報告会があります。これがかなりしっかりしていて、先行研究に加えスライド作成の技術や論理的思考力、批判的なモノの見方などかなり勉強できています。
 
 ぼくの身の丈を話したところで何が言いたいかというと、大学が意味を為していないという人はたぶん、自分の力で大学に価値を見いだせなかった人たちなのではないかということです。少なくともぼくは価値を見いだしました。今取り組んでる研究は本当に面白いし、実現できれば本当に多くの人のためになることです。大学は金の無駄とか、保険のために行くだけなら意味がないという人もいます。僕からしたらそれは本当に不思議なことです。大学はそれだけのお金をかけてでも通う価値があります。例えば論文だって、大学からアクセスすれば読み放題だし、講演会を依頼したら何十万とするであろう教授たちのユーモア溢れる授業を毎日聴くことができます。

そのような意味合いでは結局大学というのもは、意志のあるモノが思うがままに様々な有益なコンテンツを享受し、利用できる枠組みになっているわけです。

大学にいたからこそできることも圧倒的に多いわけで、その恩恵を享受できなかったことに気づかずただ批判ばかりしているのはかなりみっともないなと思います。

 僕としての結論は大学に行くべき。この先どう転んだとしても今の経験を踏まえた上で、大学なんて行かなくてよかったと後悔することはまずあり得ないと思います。

 

ただ、色々な話を聞いていると文系理系、国立私立でかなり回答が変わってくる問いであることも確かです。

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この対談の動画はかなり突っ込まれていて面白いです。

宇野さん曰く、”私立文系は就職するまでの間のモラトリアムで世間を学ぶ場として機能してきたが、今は若者の影響力が皆無なので価値がなくなってきている。私立文系、国立文系のアウトプットの差がどんどん広がってきている。そもそもこの乖離自体が問題だ。”ということ。

文系事情はよくわかっていませんでしたが、戦後の機能とか昔の若者文化の話はかなり興味深いところがあります。

 今回はこんな感じのブログでした。なんとなく言いたいことはアウトプットできたけどなんとなく消化不足な感じなので、大学の歴史とかそういうのも勉強したいと思いました。